2026-10-17 · 土曜日
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一度も着用されないスポーツウェアはどうなるのか?

エリートスポーツにおけるウェアの余剰問題と、その削減に向けた取り組みを探る。

BBC News
Lily Young training on the water in full kit

エリート選手にとって、オリンピックのウェアに袖を通すことは、何年にもわたる犠牲へのご褒美かもしれない。だが、その衣類の一部は、包装から出されることすらない。

イングランド南岸の倉庫では、パリ2024とミラノ・コルティナ2026のチームGBの新品同様のウェアが、箱にぎっしり詰められている。トラックスーツのパンツ、ジャケット、パーカー、Tシャツが、手つかずのまま置かれている。その中には、オリンピックの開会式用に作られた衣類もある。どれも一度も着用されていない。

商業上の制約により、余剰在庫を大量にさばくのは難しい場合がある。

今回、新たな提携により、余剰となったチームGBのウェアや売れ残ったグッズ数百点が、専門のプラットフォームで再販売されることになった。収益は、英国オリンピック協会(BOA)の慈善部門であるチームGB財団を支援する。

初回の販売には、パリ2024の品が700点含まれる。

これはスポーツウェアに第二の人生を与える方法の一つだ。だが、なぜ余剰品が生じるのか。そして、十分に使える衣類を譲ることが、なぜこれほど難しいのだろうか。

余剰ウェアの問題を抱えているのはBOAだけではない。エリートスポーツ界全体が、ウェアの浪費に苦慮している。

サステナビリティを専門とするコンサルティング会社5threadは、英国では毎年、スポーツウェアが最大10万点、埋め立て処分されていると推計する。

「これは非常に大きな問題であり、同時に複雑な問題でもあります」と、5threadのディレクターで、スポーツ衣料とサーキュラーエコノミーを研究する博士課程の研究者でもあるジョアンナ・チュトウナ氏は言う。

「スポーツや大会にどの選手が出場するのかが分かる前に、大量のウェアが購入されることがよくあります。そのため、発注時点で多くの余剰在庫が生まれます。

「また、こうした契約の形態には、現物による提供という仕組みがあります。取引契約ではないため、無料の商品を受け取ることが、ほとんど奨励されているようなものです」

チュトウナ氏が説明しているのは、チームGBの契約ではなく、エリートスポーツ界全般の慣行だ。

競技上の要件も、廃棄物削減の取り組みを複雑にする。選手には競技を助けるよう設計された衣類が必要なため、数量を減らしたり素材を変えたりすることが、常に簡単とは限らない。

余剰品の総量を把握するのは難しい。倉庫や選手のガレージに保管されたままのウェアは、集計可能な廃棄物の流れに入らないことがある。

この問題は、クラブから国まで、スポーツ界全体に及んでいる。

欧州サッカー連盟(UEFA)は、プロチームのウェアの最大60%がシーズン終了時に処分されると推計しているが、この数字は独立した検証を受けていない。

障壁は、衣類の状態にあるのではない。

「契約によって再利用が禁止されることがあります。市場に出回らせたくない場合や、特定の技術革新を伏せておきたい場合があるからです」とチュトウナ氏は言う。

チームGBをはじめとする組織と協業する専門の再販売プラットフォーム、キットラウンドの共同創業者アダム・スティーブンス氏は、スポンサー契約や供給契約はスポーツ界にとって依然として経済的に重要だが、それらを尊重しながら衣類を再利用できる方法はあると話す。

「どんなスポーツをしているか、どのチームを応援しているかにかかわらず、新品を買う余裕がない人は本当にたくさんいます」と同氏は言う。

2028年のロサンゼルス五輪出場を目指す英国のカイトサーファー、リリー・ヤング選手にとって、競争力を高めようとするプレッシャーそのものが、余剰品を生み出すこともある。

大きな大会に向けて準備する選手は、あらゆる可能性に備えたいと考える。

「その結果、私たちも多くの無駄を生んでしまいます。『これはほとんど新品だけれど、勝つためには少し足りないかもしれない』と思うものがたくさんあるのです」

スポンサーが変われば、選手が着られなくなったウェアが残ることもある。

ヤング選手やほかの選手たちは、Tシャツを若い代表チームのメンバーやユースチームに譲ってきた。ウェットスーツなどの用具も、まだ使える状態であれば譲ることができる。

エリート選手のニーズに合わなくなった用具でも、ほかの人が競技を始める助けになるかもしれない。セイルGPや英国王立ヨット協会など、より多くの組織が専門プラットフォームを利用し、エリート選手が使った中古のウェアや用具を、はるかに安い価格で一般に販売している。

「参入を妨げる主な障壁の一つが費用だということは分かっています」とヤング選手は言う。

チュトウナ氏によれば、組織は製品がどれだけ長く役立つか、そして誰の役に立つ可能性があるのかを、もっと真剣に考える必要がある。

「この問題の多くは、常識に立ち返ることにつながります」と同氏は言う。「無駄にしなければ、必要なときに困ることもありません」

チームGB財団のマネージングディレクター、ジェン・ラウズ氏は、発注がより正確になり、余る量は減ってきていると話す。

チームGBはまた、日付や大会固有の名称を入れずに一部の衣類を製作し、複数のオリンピック周期にわたって使えるようにすることを検討している。選手が不要になった衣類を返却できる機会も探っている。

同氏は、余剰の衣類が以前からただ使われずに積み上がっていたという見方を否定する。

「必ずしも倉庫でほこりをかぶっていたわけではありません。いつも何らかの形で活用されてきました」と同氏は言う。

キットラウンドとの提携により、チームGB財団への支援につながる販売ルートがもう一つ生まれる。

目指すのは、ウェアや用具を再利用、修理、再販売によって使い続ける、キットのサーキュラーエコノミーだ。

スティーブンス氏にとって、ウェアに新たな持ち主を見つけるという考え方の根本は単純だ。

「ウェアは着るために作られたものです。フィールドや水上、プールで使われるために作られたのだから、またそこで使われるべきです。

「すべての根底にあるのは、まさにその考え方です。このウェアが埋め立て地に行かず、第二の人生を送れるようにすることです」

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