リフォームUKは、選挙で勝利した場合、議会の任期いっぱいにあたる期間、英国の庇護制度を事実上閉鎖する計画を発表した。
同党は、新たな庇護申請をすべて却下し、既存の申請を無効にして、申請者全員を強制送還の対象とすると述べた。人道的保護や難民認定は一切行わず、合法的な難民受け入れルートと再定住制度も終了させるとしている。
リフォームUKはまた、庇護審判制度を廃止し、現在、異議申し立て中の9万人を強制送還すると述べた。同党の内務担当報道官、ジア・ユスフ氏は「英国は満員だ」と語った。
労働党はこの提案について「絶望と弱さの明らかな表れ」と呼び、難民評議会は「実行不可能」と評した。
リフォームUKは、英国に不法入国した移民、ビザの期限を超えて滞在している移民、または安全な国の出身者を庇護申請の対象外とする既存の計画により、現在の庇護申請者は事実上「一度も審理を受けられなくなる」と述べた。
そのため同党は、「議会の任期いっぱい、庇護制度を全面的に停止する」と述べた。
英国では通常、早期に総選挙が行われない限り、議会の任期は5年間となる。
さらなる提案として、リフォームUKは、欧州人権条約(ECHR)から離脱し、1998年人権法を廃止し、1951年難民条約を適用しないことで、自党の計画に対する法的な異議申し立てを防ぐと述べた。
同党は、パキスタン、ソマリア、エリトリア、シリア、アフガニスタン、スーダンなどの国が、自国への強制送還便の着陸を拒否した場合、それらの国民への英国ビザ発給を禁止するとした。
英国に合法的に滞在する外国人が相当数いない国については、協力しない場合、物品やサービスへの関税を検討すると述べた。
月曜日、ケント州ハイズで演説して計画を発表した党首のナイジェル・ファラージ氏は、英国は「今や国家安全保障上の緊急事態に直面している」と述べた。
「私たちは、国家安全保障を最優先課題に据え、国民を守るためにあらゆる手を尽くす、普通の国に戻りたいのです」
ファラージ氏は、この計画は「大幅な節約になる」と主張したが、強制送還の手続きに何人の公務員が必要となるかについては明らかにしなかった。庇護申請を現在担当している内務省職員の優先業務を変更すると述べるにとどめた。
ユスフ氏は演説で、内相に任命された場合、「この国がこれまで経験した中で最大規模の集団強制送還計画に着手しなければならない」と述べる一方、「人々を危険にさらす場所へ送り返すことはしない」と語った。
「英国民を優先しなければならない」とユスフ氏は述べ、緊急医療を受けるまで長期間待たされている英国民や、家賃の高さから30代や40代になっても実家で暮らさざるを得ない人々を挙げた。
また、バラク・オバマ前米大統領の政権下で数百万人の不法移民が強制送還されたことは、同党の計画に「前例」があることを示していると主張した。
リフォームUKはさらに、英国に不法滞在する人々の拘束と強制送還に特化した機関を設置すると述べ、2万4000~2万8000人分の収容スペースが必要になるとしたが、これで十分な収容能力をどう確保するかは明らかでない。
リフォームUKがこれまでに掲げた公約には、過去5年間の庇護申請をすべて審査し、小型ボートで到着した人々を全員送還することが含まれている。
今回の発表を受け、難民評議会の主任政策アナリスト、ジョン・フィートンビー氏は「庇護制度を閉鎖すれば混乱が起きる」と述べた。
「必死の思いでいる人々は、依然として英国の海岸にたどり着くでしょう。しかし、秩序ある制度に入る代わりに、地下に追いやられ、搾取や虐待の被害に遭いやすくなります」と同氏はBBCに語った。
同氏はさらに、主要政党はすべて、庇護審査を迅速化することに注力すべきだと述べた。「納税者負担の宿泊施設で長期間過ごすのではなく、難民と認定された人々が適切な住居に移り、仕事や訓練を始め、地域社会に貢献できるようにする一方、滞在する権利のない人々には尊厳を保った帰国を支援できるようにするためです」
ブリジット・フィリップソン氏は、ファラージ氏が資金や対抗勢力のリストア・ブリテン党をめぐる質問に直面するなか、「ますます過激な政策を次々と持ち出している」と述べた。
労働党の党議長は、同党は「庇護制度を全面的に放棄するのではなく、真剣な措置によって移民を管理し、人数を減らせる」ことを示していると述べた。また、「正しい対応」は「諦めたり、最も過激な意見に屈したりすることではなく、現行のルールを適切に執行することだ」と付け加えた。
3月、シャバナ・マフムード内相は、難民認定を受けた庇護希望者には今後、30カ月ごとに見直される一時的な保護のみを提供すると述べた。
また9月には、難民を英国に再定住させる制度を再開し、「安全で合法的な」ルートを提供すれば、小型ボートによる渡航を思いとどまらせられることを期待すると述べた。
リフォームUKは、アフガニスタン人やパレスチナ人のための英国への安全なルートを維持すべきか疑問を呈している一方、ロシアとの戦争を逃れるウクライナ人向けの一時的な定住制度と、給付を削減したうえでのEU定住資格は維持すると述べた。
保守党の影の内相クリス・フィリップ氏は、これらの提案は「大部分が」同党の政策を模倣していると述べ、「国境を立て直すための真剣で信頼できる計画を持っているのは保守党だけだ」と主張した。
保守党は以前、トランプ氏流の強制送還計画のもと、5年以内に75万人の不法移民を退去させるよう当局者に指示すると述べていた。
自由民主党の内務担当報道官マックス・ウィルキンソン氏は、「英国が秩序、管理、公平性を取り戻すには、EUの移民・庇護協定に参加するしかない」と述べた。同協定は、非正規移民が母国へ送還される人数を増やし、庇護希望者への責任をEU全体で分担するものだ。
